時間を有効活用したい!そう考えている場合は、きっと今、充実した時を過ごしているのではないでしょうか。でも、実際に時間管理をしようと、その方法を調べると、意外と細々したことがたくさんで、調べただけで挫折しそう…。
そんな風に感じてしまった方は、ぜひ私が最初に取り組んだ時間管理方法を実践してみて下さい。案外 このたったひとつの方法だけでも十分時間を増やすことができます。
時間管理は簡単な方法で始めよう。
時間管理をしたいと思ったものの、様々な時間管理方法をいきなり詰め込み過ぎて、結局時間管理に時間を取られてしまった…。そんな経験はないでしょうか?
時間管理方法というと、
・タスク化(TODOリスト作成)
・タスクに優先順位を付ける
・優先順位を重要なことと緊急性の高いことに分ける
・自分にとって効率の高い時間帯に生産性が必要なことを行う
・隙間時間が出来た時に取り組むことを決めておく
などなど。実に様々なことが挙げられます。
これらがすんなり腑に落ちて、実践できるのなら取り組むべきでしょう。私も過去、時間管理方法はたくさん勉強しましたし、ベストセラー「七つの習慣」は愛読書で、「七つの習慣」解説セミナーなんかも開催したことがあります。
ですが私自身、現在、特に続けているものはなくなってしまいました。
こういった時間管理が身につき、サクサクと時間を有効活用できる人には憧れますし、正直うらやましいとも思います。でも、
- タスク化すること自体、めんどう…。タスク化しようとするとスマホいじっちゃう。
- 優先順位なんて結局ぜんぶ高いことばかり。仕事も、遊びも、のんびりも全部大事。
- 自分にとって効率よい時間帯とかない。そんな規則正しい生活していないから。
・・・と。こんなダラダラ人間にとっては、なかなかハードルが高いものばかりなのです。
とはいえ、時間がもっと欲しい!という時はやって来ます。 1分すら惜しい。1分でもたくさんアレをしていたい。そんな風に夢中になれることができた時や、忙し過ぎて自分の時間が持てないから少しでも増やしたい場合。そんな時にすぐに始められてしかも楽しく効果も抜群な、私が過去ハマってしまったことがある時間管理方法についてお伝えしたいと思います。
これだけ!時間管理方法
その時間管理の方法とは…。
自分の時間を書き出すこと。
以上です。
ノートでも手帳でもメモ帳でも何でも構いません。出来れば持ち運べるサイズで、 殴り書きしても惜しくないものがベターです。
たったこれだけのことなのですが、実は時間管理ではなかなか語られないことでもあり、そして 難しい時間管理を始める前に一度取り組んでおくことで効果を倍増させる方法でもあります。
通常の時間管理や手帳術は、未来を書き出して行きます。でも、実は未来の見えないことにばかり向き合うから、挫折してしまったり難しいと感じてしまうんです。
この時間管理方法は、過去がベース。過去と言っても、数分~数十分過去を書き出します。
例えば、
19:51 ブログ記事の内容決定、見出し選定
19:59 見出し決定、ブログに見出し投入開始
20:00 ブログ記事本文を書き始める
こんな感じです。
これを時間を有効に使いたいと考えている時間帯すべてで1~2週間ほど実践してみて下さい。
ポイントは、 次の行動に移る前に、今この瞬間から取り組み始めることを書き、それが終わったら終わった時間に加え、次に取り組み始めることも書き出すことです。誰かに見せるわけではないので、自分で分かる表現であればそれでOKです。
この時間管理方法を行うことにより、3つの効果が得られます。
- 1.自分が何にどれだけ時間を使っているのか把握できる
時間を作り出そうと思ったら、無駄な時間を削ることももちろんですが、その無駄な時間や短縮できる時間を見つけ出すことがスタートです。自分が何にどれだけ時間を使っているか分からないと、削りようがありません。
通常、1時間や30分単位で、円グラフで 「起床」「朝ごはん」「通勤」「睡眠」・・・など記載してざっくり自分の活動時間を把握する方法は知られていますが、この分刻みの方法を使うと、その 日々の時間の枠の中にも意外と活用できる時間が隠れていることも知ることができます。
- 2.時間を徹底的に意識することができるようになる
円グラフでざっくりとだけ書き出すと、それを自分しか見なくても、カッコつけて「いつも夜12時までには寝ているから…」と適当に記載してしまいがちです。要は、 自分は無駄な時間は使っていない。そう言い聞かせた結果を円グラフにしたためてしまうのです。実際は12時に寝ようとベッドに入っても、スマホをいじって寝付くのは2時が通常だったとしても、ごまかしてしまいます。
ですが分単位で、これから行うことを記載するようにすると、ベッドに入ってスマホを手に取った瞬間に「0:02 ベッドでスマホを見る」と書き出す必要があり、この いつも無意識で行っていた行動を意識する羽目になります。
- 3.無意味なことをしたくなくなる
自分がいつ何をしているのかを意識するようになると、それだけであまり意味のないこと、行う必要のないことを行わないようになります。書き出すという行動を挟むことで行動を意識し、 その行動の必要性や意味について考え始めることができるからです。
人は気付いていないことを改善することは当然出来ません。ですが、一度気付いてしまえば(意識に上がってくると)今度は意識せずにはいられなくなります。 書き出すという行動で時間の使い方を意識するだけではなく、自分の行動の意味も意識できるようになれるのです。
私が行った時間をもっと増やす方法
前述の通り、この分刻みの書き出し式時間管理方法は、私は実際に過去取り組んでいた方法です。
当時、パティシエをしながら副業を始めた私は、今の仕事でもある副業が楽しくて仕方なくなっていました。パティシエの仕事の働き方は少し変わっていて、自分の仕事をこなしさえすれば、いつ帰っても良かったのです。そこで、早く帰って副業にまみれたい私は、少しでも早くパティシエの仕事を終えるために上記の方法を試みました。
この生地を準備するのに〇分かかる。
オーブンの下段はあと〇分で焼きあがるから、それまでにこっちの作業も完了させられる。
そんな風に、分単位で自分の仕事を把握し、パズルゲームのように作業を組み合わせて無駄な待ち時間を極限まで減らしました。
面白いことに、少しでも作業にかかる時間を短縮することに夢中になり、ひとりタイムトライアルの世界へ没入。今度はそのタイムトライアル自体が楽しくなり、シフォンケーキ8台を8分で焼く(焼き時間の除く)ような、おかしな世界へ突入していきました。
そして更に、それだけでは物足りず、
- とりあえず賄いのお昼ごはんを食べるのをやめる
※お昼を食べると作業が中断されるため、非効率になるから。たまに店長から片手で食べれるようにおにぎりが届く。
- 家にいる時間でも実践。お風呂の時間短縮のためトリートメントを省略
※お風呂に入らない…という選択肢は痛すぎるので、支障が少なそうなトリートメントを止めてみる。リンスインシャンプーも新しく選ぶ時間がもったいないため却下。意外と問題ない。
そんな感じで、生活に関する時間も同じ方法で管理、 時間を短縮することをゲーム感覚で楽しく実践していきました。
現在はトリートメントもちゃんとしますし、お腹が空いたときに食べたいものを食べる生活をしていますが、一度「時間は作れる感覚」を手に入れたことで、自分が今何をしているのかをしっかり意識する癖は付きました。そうすると、一見無駄な時間、さぼっていると罪悪感を感じてしまいそうな時間すら、意識しながら満喫できるようになりました。 しっかり休むことも遊ぶことも、自分の思考を育てる大切な時間ですので。
まとめ:時間管理方法・簡単バージョン!とりあえずここだけやってみて。
時間管理方法の王道、優先順位付けやタスク化など出来るのであればそれで問題ありませんし、やはり王道の方法はそう言われるだけ効果もあるものです。
でも、それ自体に時間を取られたり、取り組むこと自体で挫折したのでは本末転倒です。そんな場合は、時間管理方法・簡単バージョンである「分単位での時間記録法」を一度やってみてください。難しく考える必要はなく、でもしっかりと時間の感覚や意識が身に付きます。
結局、やりたいことがあれば時間を見つけて取り組んでしまうので、夢中になれればこっちのもの!それが出来るようになって、時間が作れるようになれたら、しっかり時間管理を学んでも遅くありません。管理することが目的にならないように、出来ることから始めていきましょう。