…でもまだ具体的な目標はないし、理想も定まっていない。
もし今、漠然と「人生を変えたい」「今より良くなりたい」と考えているなら、まずはどんな人生にも邪魔になる2つのことをなくす行動から始めましょう。
人生を変えるにはやっぱり「行動」!でも、その行動が分からないのだ。
「人生を変えるための行動」について書かれている記事やコラム、書籍を数多く読んで来ました。
そのほとんどに共通して言われていることが「行動を変えること」です。
確かに、行動を変えることは重要で大切なことです。
有名な言葉に
「心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる」
というものがあります。
こちらの言葉、心理学者であり、哲学者でもあるウィリアム・ジェイムズの『心理学原理』が元になっているようですが、実際には正確な出典は不明となっています。
でも、松井秀喜選手、中村俊輔選手、野村克也監督も引用されていますし、どこかで耳にしたことはあるかもしれません。
この言葉の通りだとすると、心を変えることが一番先ということになりますが、
行動が変われば習慣が変わり、人格、運命が変わっていく。
運命が変わるのであれば、人生が変わっていると言えるので、やはり人生を変えるには行動を変えるのが良さそうです。
ただここで分からないのは、どんな人生にするために、どう行動を変えればいいのか、ということです。
感謝の心を持てばいいとか、仕事を変えることだ。住む場所を変えてみよう。付き合う人を変えれば人生が変わる。
色んな意見があり、どれも一理ありそうです。
でもやはり、「どんな」人生にするためには「行動をどう」変えればいいのかはハッキリしません。
なぜなら、どんな人生を目指すかはそれぞれだから、その目指す人生に合わせて、変えるべき行動も違うだろうし、行動をどう変えるかも違うはずですので。
そこで、
✓足が震えるほどの人見知りから、数百人を前に緊張のカケラもなくスピーチできるようになったり、
✓特にやりたいことはなかったけれど、漠然とお金持ちになりたいなーと思っていたら(目標に到達しているかはさておき)、
数社の経営をしつつも海が見たいからという理由だけで引っ越してみたり、平均睡眠時間が10時間に迫るような生活を享受している、
私が、私自身の経験や周りの人たちの結果、そして多くの文献から導き出した、2つのパターン別の人生を変える行動の方法についてお伝えしていきます。
パターン1.叶えたい理想や目標があるから人生を変えたい場合
叶えたい理想の生活がある。取り組みたいことがある。住みたい場所がある。目標のライフスタイルがある。
こういった場合は、人生を変える行動が明確です。
どう行動をすればいいのか?その順番は?
それを導き出すには、「逆算思考」を使います。
この「逆算思考」、私が初めて教わった時は衝撃的でした…!
衝撃的過ぎて、その後1週間ほど声が出なくなったくらいです(実話)。
とはいえ、それほど難しいことではありませんので、安心してください。私が無知だったというだけのことなので。
逆算思考の方法
1.目標を書き出します。具体的な方が取り組みやすいです。
2.その目標に必要な要素を、調べたり考えたりして書き出します(書き出したものをタスクと呼びます)。
3.もし目標が遠すぎたり大きすぎて、必要な要素の見当がつかない場合は、中間目標を立てます。
中間目標までのタスクを見つけていきます。
4.順番にこなさなくてはならないものには順序を付け、順番は関係のないものに関しては重要な順にこなしていきます。
5.途中でタスクの変更があれば変更・修正を行い、目標に到達するまでタスクをこなします。
これで目標到達が出来、人生が目標に沿って進むことになります。
逆算思考の使い方例
少し漠然としているので、例を挙げてみます。
1.目標が「来年は3回海外旅行に行く!」だった場合。
2.まだ漠然としているので、
・どの国に行くか、それぞれの日数は?
・行きたい月・季節はあるか
・泊まりたい宿や食事、イベントなどを決める(予約可能か、いつまでに予約が必要か、準備するものはあるかも調べる)
・交通費、宿泊費、食費、イベント参加費、チップ、お土産代など必要な資金を計算する
などを明確にします。
泊まりたい宿がない場合は一泊当たりの予算を決めるなどし、必要な金額を出してみることが大切です。
ここで、予算が足りない場合は、
・予算を削るのか?
・お金を準備するのか?
を決め、前者あればいくら削るのか?どこを削るのかを決定、後者であればどうやってお金を準備するのか?
(借りる?借りるとすればどこから・誰から?稼ぐ?稼ぐとしたらどうやって?など)も考えていきます。
また、休みを取る、パスポートを取るなど、細かいことも忘れないようにタスクとしていきます。
3.予定を立ててみて、3回は難しいな、まずは来年は2回にしよう、と思ったら、計画を変更します(もちろん増やす場合も)。
4.実際に旅行に行く、というタスクは前倒しできません。
パスポートを取得するとしたら、1週間程は必要なので、余裕をもって最初の旅行の1カ月ほどまえの予定としてタスクに設定します。
このようにすべてのタスクに順番を付けていきます。
5.タスクが全てこなせれば、あとは目標を実行するだけです!
逆算思考が使えない場合もあります。
旅行に行くことに対して、ここまできっちりとタスクの書き出しを行う必要はありません。
ただ、叶えたい目標や理想がいくら大きくても、細分化される数が増えるだけで、実際にやることは同じです。
毎月旅行に行ける生活をしたいなら、どんな仕事の仕方をすれば出来るのか調べ、ひとつひとつ実行していく。
人見知りを治したいなら、人見知りになっている心の揺れを感じたり、人見知りになっている時の精神状態を分析し、ひとつひとつ修正していく(私はこれで人見知りを治しました)。
この逆算思考のポイントは、最初にゴールがあり、そのゴールを知ることから始める点にあります。
ゴールについて明確に分からい点があるとしたら、そのゴールを叶える方法は逆算思考では適していないと言えます。
そんな時は、次のパターンを行っていきましょう。
パターン2.叶えたい理想や目標が漠然としている、まだ探している途中の場合
やりたいことが見つからない。
目標があれば頑張れると思う。
夢中になれるものに出会えていない。
自分が何に向いているのか分からない。
楽しければいいんだけど。
色んなことにチャレンジしていたいけど、コレじゃなきゃダメ!みたいなことはないなぁ。
お金持ちになりたい。でも、仕事は決まっていない。
あれもこれも興味があるー。だから決められない。
そんな風に感じている人が増えているように思います。
実際に私の周りでもたくさんいるからです。
私も「夢は何ですか?」と聞かれると答えに困ってしまう方なので、タイプとしてはこちらのパターン2だったと思います(今はその時々や目標によって、どちらの場合もあります)。
こんな人は、人生を変えることは出来ないんじゃないか?
それどころか、夢がないなんて、最近の若者はつまらないよのー。
…みたいに思っている人たちもいるのかもしれませんが、私はそうは思いません。
目標が決まっていない、やりたいことが見つかっていないということは、これから先、何だって目指せる可能性があるし、何にだってなれる可能性を秘めているんだと思っています。
目標が決まっていて、一直線に進むこともステキなこと。
そして、目標がなくて、様々な可能性を模索できる状態もやっぱりステキなことです。
そしてそんな場合でも、今すぐに人生を変える行動を起こすことは可能です。
では、何に向かって行動を起こせばいいのでしょうか?
それは、具体的な人生が決まっていなくても、人生を良い方向に変えておく。
そして、ピンポイントでやり甲斐を感じることや具体的な理想に出会った時に、自然とそちらへ進んでいける。
その準備のための行動です。
今は具体的な目標はないけど、人生は変えたいと漠然と感じている方が、今すぐ何をすればいいのか。その具体的なステップについてお伝えしていきます。
どんな人生にも邪魔になる2つのこと
人生の目標が定まっていないなら、目指す方向は具体的ではありません。
そんな時は、どんな人生に変わっていったとしても、先に取り除いておくことで人生の役に立つことから始めておくといいですよね。
どんな人生でも邪魔になるのは、このふたつです。
ひとつは、経済的な不安。
そしてもう一つは、心の不安。
経済的な不安とは、お金がない、お金を稼げないことが不安を呼ぶ状態を指します。
貯金通帳やお財布の中がみるみる減っていくと、当然ですが不安に駆られます。恐怖すら感じて来ます。
どんな人生を歩むことになるにしろ、この社会の中で生きていくのであれば、何をするにもお金は必要です。
食べるにもお金、住むにもお金、着るにもお金。
そして人助けにも時にはお金が必要ですし、自分に生活上のお金の余力がなければ時間が作れず、人助けをする時間や労力を生み出せないかもしれません。
最近ではシェアリングエコノミーが浸透して来て、持たないものが増えてきました。
シェアハウス、カーシェア、服のレンタル。
お金がかからない時代に突入しているのかもしれませんが、お金が全くなくても大丈夫とまでは言えません。
そして、お金があれば選択肢が広がるのも事実。
お金がないから出来ないということではなく、お金をかけないことも選べるようになります。
一方で、興味深いことに、いくら収入がアップしても、お金の不安はなくならないものです。
今ある貯金が減っていくのが怖い(たとえ数千万円あったとしても)。
今あるお金が誰かに奪われたらどうしよう。
何かで失敗して、お金がなくなったらどうしよう。
これだけしかない、どうしよう(数年前に比べて数十倍になっていたとしても)。
人は、自分が持っているものに充足を感じにくく、さらには新たに失う恐怖まで生み出してしまいます。
だとしたら、いくら経済的に満たされたとしても、意味がないのではないか?
そう考えてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。
前述の通り、やはりこの社会での生活にはお金が必要だし、お金があれば選択肢が増えるからです。
ただし、経済的な不安が解消されても、心の不安は解消されないということです。お金があってもお金の不安は残ったままです。
そして、不安は当然、経済的なものだけではありません。
人間関係の不安、恋愛の不安、人生そのものに対する漠然とした不安。
至る所に不安はあります。
それは全て、心がもたらす不安です。
だとしたら、経済的な不安と心の不安の両方を解消する必要があります。
たとえ不安を感じても恐怖を感じずに済むようになれば、「足るを知る」の状態になり、更には「作り出せる安心」がやって来ます。
経済的な不安と心の不安、一度に両方を解消するには?
そして、経済的な不安と心の不安、両方一度に解消する方法があります。
それは、自分のビジネスを持つことです。
自分のビジネスを持つと言っても、会社を辞めましょう、独立・起業しましょうということではありません(もちろんそれも含みますが)。
副業でも兼業でも構いません。
そしてビジネスの種類も特に問いません。
強いて言えば、自分である程度コントロールできるものである必要があります。
例えば、一つの会社からしか仕事を請け負えず、その会社に見放されたら終わりという形はお勧めできません。
また暗号通貨のような予測できないもの(予測できているのなら別です、私は出来ないので)に資産を委ねる形もお勧めできません。
そうではなくて、イラストを描くのが好きだから、そういったプラットフォームを使って自分のイラストを販売するとか。
あるジャンルに関して知識やスキルを持っているからそれをブログに書いて広告収入を得るとか。
そういった自分である程度コントロールできる、もしくはコントロールする余地のあるものを指します。
ビジネスを始めたからと言って、すぐにすぐ経済的な自由を手にできるわけでもありません。
始めるものの種類や、それまでに持っていた知識・スキル、運もありますし、世の中とのタイミングもあります。
ですが、ひとつでも「自分の力で稼ぐもの」を持つことができれば、そしてそれを育てていければ、ある時から経済的な不安はなくなっていきます。
その時までに思ったほどの金額になっていなかったとしても、「自分で稼げるという事実」は自信になり、その気持ちが不安を解消してくれるからです。
そしてもっと大きく稼ごうと思うと、ビジネスの勉強をすることになります。
自分のビジネスで稼ぎ、それを大きくしていくことは、「お客様に喜んでもらうこと」「喜んでくれるお客様を増やすこと」を考えることに他なりません。
つまり、ビジネスの勉強をしていくということは、「より多くの人に喜ばれることを学ぶ」ことと一緒なのです。
不安は、常に自分の内側にあるものです。
自分の内側を覗く時、不安を感じます。
自分以外の人のことを考え、行動している時に、不安を感じることは出来ません。視点が自分に移った瞬間、不安はやって来ます。
自分のことを考えることももちろん必要ですし、大事なことです。
ですが、常に不安になっているとしたら、人のことを考えるようにシフトしさえすれば、不安は消えていきます。
心をその状態にキープする方法を教えてくれるのが、自分のビジネスを持つことでもあるんです。
自分のビジネスを持ち、お金を稼ぐことを考え行動すればするだけ、経済的に潤う時がやって来ます。
経済的に潤うということは、その分あなたのビジネスで喜んでいる人が増えているということ。
更にはもし持っているものを失ったとしても、自分はまた稼げるという自信を持つことが出来、心の不安からも解放されていきます。
もちろん経済的な不安だけではなく、ビジネスは人とのかかわり方も育ててくれます。つまり人間関係を良くするスキルも同時に磨かれていきます。
あらゆる不安をなくす。その為の考え方を培っていくことで稼げるのがビジネスだからであり、自分のビジネスを持つことで、その考えを培うことにつながるのです。
というわけで、もし漠然と人生を変えたいとだけ思っているとしたら、自分のビジネスを持つことから始めましょう。
ビジネスを持ち行動すれば、経済的に満たされていき、ビジネスを学べば思考も変わっていきます。
人生を変える方法 まとめ
あなたが、人生を変えたい。良くしたい。今のまま進んでいく人生では嫌だ!そう考えているなら、今人生が向かっている方向から舵を切る必要があります。
目標や目的が明確なら、その目標から逆算して、目標到達に必要なことをひとつひとつこなしていくことを始めましょう。
人生に目的を見いだせていなかったり、目移りしそうだと感じていたり、はっきり分からないけど楽しければいい、挑戦できる人生がいいけど、挑戦するものはまだ見つかっていない。
そんな状態なら、のちのちどんな人生にしたくなっても必ず役に立ち、その人生をバックアップしてくれる「経済的な不安の解消」と「心の不安の解消」を行っておくことから始めましょう。
そしてそれは、新たに人生の目的を見せてくれるものとなるかもしれません。